2008年10月13日

リーダーシップ

10/9付けの日経BPオンラインに、品川女子学院 漆 紫穂子校長先生の「人生は変えられない、目標は伝わらない。というコラムが掲載されました。下記に冒頭部分を引用します。


私は、1989年に品川女子学院に国語の教員として着任しました。今はこの学校の6代目校長として仕事をしています。毎日生徒や親御さん、そして学校の教員たちとコミュニケーションをしていくうちに、いくつかのことを学びました。今回はその中でも、大きな3つのことをお話したいと思います。それは、

1)人は変えられない
2)目標は伝わらない
3)人は管理できない

ということです。これを前提に、学校運営をするように心がけています。


詳細は原文を読んでいただくとして、大きな3つのことに関して若干補足すると、以下のようなことを言っているのだと思います。

1)人は変えられない、だからやりたいと思えることをやらせる

2)目標は伝わらない、だから自分たちで目標を考えさせる

3)人は管理できない、だから準備をした上で個人に任せる


リーダーには大きく分けると「カリスマとして自らのビジョンを強烈なリーダーシップを発揮しながら実現させていくタイプ」と、「調和を重んじ、全体のバランスを最適化させながら、目指すべき方向へ導いていくタイプ」があると思います。

前者の代表が例えば日産のカルロス・ゴーンであり、ソフトバンクの孫正義であるとすると、漆先生は明らかに後者のタイプです。


どちらのタイプが良い悪いということを言いたいのではなく、このコラムを読んでいて、ふと「何千人、何万人というメンバーを抱える組織にこのやり方って通用するのかしら?」という疑問がわいてきたのでした。


ある程度小規模で、全員がひとつの目標に向かって邁進することが可能な場合はとても良く機能すると思うのですが、大規模な組織においては、各部門で異なるミッションを抱えている場合も多く、それぞれが自分たちにのやりたいことをやったり、自分たちで目標(到達点)を決めてしまったり、個人に任せた仕事の進め方をしたりしていては、それこそ組織全体としての目標到達はおろか、組織全体の最適化すらできなくなってしまいます。

積み上げ論として、積み上げの総和が組織全体の目標とバッチリ合致すればそれに越したことはないでしょうが、それは組織が大きくなることと比例して難しくなっていくはずです。


つまり、漆先生の提唱するやり方は、組織が大きくなっていくに従ってどこかで破綻し、結局は求心力を持つリーダーが自らのビジョンを明確に提示し、組織をまとめあげていかなければならなくなる。


ということになるのかなぁ...

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